No.5 注文住宅だからこそ注文したい箇所
2023/04/02
今回もNo.2の記事の理由を続けて説明していきたいと思います。
2.断熱性
住宅ローンを組んだ場合、たとえば35年住むと仮定すれば「断熱性」に対して費用をかけるメリットが出てくると考えます。
春や秋は比較的エアコンを使う機会が少なくなりやすく、対して夏や冬はエアコン必須の時期となり「電気代」という形で違いが見えてきます。
中には床暖房の導入を検討されている方もいらっしゃると思いますが、「初期費用が高い」「メンテナンスが必要」などのデメリットがあります。
それに代えて「断熱材」にお金をかければ「夏は外の温度と湿気を遮断して中の涼しさを逃さず」、「冬は外の冷気と乾燥から守って中の温度と湿気を保つ」ことができるため賢い選択と言えます。
断熱のための二重窓・三重窓には空気の緩衝材としてガスが使われており毎年約1%抜けていくそうですが、それを考慮しても個人的には「断熱材」の導入には価値があると考えます。
3.分電盤の割り振り、電源・コンセントの位置
これこそ注文住宅の際、特にこだわりたい部分であると指摘しておきたいポイントです。
分電盤は、建売住宅はもちろんのこと、注文住宅であっても施主が何も注文をつけない場合、施工者側で割り振るのが一般的だそうです。
しかし、私は計画段階で分電盤の割り振りを細かく指示することおススメします。
例えば、分電盤の割り振りがリビングキッチンで1つしかなかった場合、テレビやエアコンをつけながら電子レンジや電気ケトル等を同時に使えばブレーカーは落ちるでしょう。
これは分電盤の割り振りをリビングとキッチンで2つに割り振れば解決できます。
指示をするという繋がりで24時間換気システムの話になるのですが、
第1種換気である「給排気を機械で行う換気システム」
第2種換気の「給気を機械で行い、排気は自然換気」
第3種換気の「排気を機械で行い、給気は自然換気」
を選び、こちらも穴位置を指示できます。
ちなみに第2種換気は基本的に住宅に採用されないらしいので、
「高コストだけど外気の影響を受けにくい」1か
「低コストだけど外気の影響を受けやすい」3かで選ぶことになると思います。
次に電源・コンセントの位置の話になりますが、廊下等の一般的にコンセントを設置しない場所でも、「ここにあったらよかったのに」という話をよく聞きくので、つけておくことをおススメします。
また、各部屋に必要最低限のコンセントしかなければ電源タップ等に頼らざるを得なくなり、火災等のリスクを負うことになります。
それを防ぐためにアース端子付コンセントを多めに設置し、使わないところはキャップをして拡張性を残確保するほうが良いでしょう。
この2つは「壁の中」の話になるので、完成してしまってからでは改めて工事をすることになり、無駄な出費を生んでしまいます。
4.エアコンの設置場所の確保(部屋・室外機ともに)
エアコンは専用のコンセントを設置する必要があり、小ブレーカーも専用回路を必須となります。
建てる際にきちんと計画しておかないと、「後で増設するからいいや」と思っていると意想外に高くつきます。
室外機の置き場所は意図的に確保しなければドレンホースの延長が必要となってしまい、余計な出費もかかる上、ホースが長いということはその延長間で何か問題が発生するリスク等も考えられます。
これらの理由からドレンホースはできるだけ短いに越したことはないのです。
5.トイレは最低でも2か所は作る
トイレは一般的なマンションなら1か所、一戸建てでは2か所であることが多いです。
注文住宅のメリットを活かし、実用性を考えて1階・2階と分けてあると良いでしょう。
2階にあれば深夜もすぐ行けるし、2か所あれば朝の混雑時にも対応できるので安心です!
と、上記を読んでもらって私がお伝えしたいことは「後で改造すると結局高くつくことになるので、建てる前にあらかじめ配慮しておきましょう」ということです。
高い買い物だからこそ「最終的に安く済んで、安全性・快適性に繋がる」道を模索するほうが得になると考えています。
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